バタフライ・エフェクト

「北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる」
どんな些細なことでも世の中は繋がっている事のたとえで、これをカオス理論 「Butterfly Effect」と呼ぶのだそうです。


主人公は、ときどき記憶がとんでしまう病にひどく悩まされて育ちます。
どうも原因として考えられるのひどいストレスにあったときの、抑圧のため記憶を失ってしまっているようなのですが原因はよくわかりません。そして大学生になった主人公は、あるきっかけから記憶を失っていた時間を取り戻せることに気がつくのです。


考えて見ればあれが人生の分岐点だった・・
って思いは誰にもあると思う。
それがやり直しできたら・・
って一度は考えた事があるのではない?
僕は、あれとあれとあれと・・か、片手では足りないっ。


わかりやすく言えば、とてもシリアスなバック・トゥ・ザ・フューチャーなのだけれど
ストーリーがとてもよく出来ていて、やもすれば複雑なからみを丁寧に描いてくれています。
幼馴染4人の人間模様がマルチエンディングのゲームのように繰り返されて、幼馴染である愛する彼女との関係が様々に変わっていく。
さて、冒頭のシーンの様なかたちで終わるのかと思いきや・・


その終わり方はありまにも切なく、オアシスのStop Crying Your Heart Outがはまりすぎ。流れるエンドロールをじっくりと見てしまいましたよ。
大きな宣伝があったわけでもなく話題作でもない作品ではあるのだけれど、
とてもすばらしい上質の映画。