紀伊国屋一代記。

ご存知の方も多いとおもうけれど、江戸時代中頃のお話。

紀伊国屋文左衛門という豪商がいました。

彼の人生は、とても波乱に飛んでいて。

はじまりはこうだ。
こたつでみかん、の風習は江戸時代にもあったのかどうかしらないが、みかんは冬の江戸の必需品であった。その年の冬、海が荒れ狂い、怖がって誰も船便でみかんを運ぶ人がいなかった中、紀伊国屋は借金でぼろ舟を買い、困難な航海の後、無事に江戸にたどり着く。
彼の運んだみかんは数倍の高値で飛ぶように売れたという。
その様子は唄にも残っている。
「沖の暗いのに白帆が見える、あれは紀ノ国ミカン船」
というように。
その後商人として頭角を現し、一代で財をなした伝説の人である。


ホリエモン逮捕のニュースを見たとき、僕はこの人物を思い出した。

紀伊国屋は、その後儲け話に目がくらみ幕府のお金の鋳造事業に投資して失脚したという。
なんだかなぁ・・という感じですな。


お金は怖いね。うん。

写真はボールと戯れるあつしくん。