そういえば、うちの親父もカメラが好きで僕が小さいときによく写真を撮っていた。よくカメラを手入れしている親父の姿を見ていた僕は、脳ミソのどこかに刷り込まれたものがあったのかもしれない。
「カメラは面白いぞ」と。
口数の多い人ではないので、カメラの話なんかもしたことがないし今もしないけれど、刷り込まれた記憶はふとした時に思い出されたりする。
この子供を撮ったアングルでの写真、どこかで見たぞ・・と思ったら親父が昔々、僕を撮った写真だったり。
写真の記録。
脳ミソの記憶。
それはそれでなにか暖かいものを感じるのだ。
